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サッシの街マテーラ
 
 
 
 
 
 



サッシの街

マテーラ(Matera)市は、イタリア南部のバジリカータ州マテーラ県の県都で、イオニア海より約40km内陸部にあります。マテーラは、石灰岩の侵食により造成されたグラヴィナ渓谷沿いの台地にある街です。渓谷沿いの斜面には、1993年に世界遺産に登録された洞窟住居サッシ(Sassi)があります。サッシは、8世紀から12世紀にかけて東方からこの地に逃れててきた修道僧たちが、旧石器時代からの洞窟を祈りの場に変えたのが始まりであるといわれています。初期は隠遁者でしたが、その後僧侶たちの共同体が生活の場や信仰のための場所をつくり、そして洞窟の外側を神聖なイメージに飾っていきました。やがて住民は、洞窟を集積場やワインの貯蔵庫、家畜小屋として利用しながら、洞窟から外へ外へと空間を広げ続け、サッシの街ができました。
17,8世紀、マテーラはバジリカータ州の州都としての最高の時代でしたが、19世紀になり農業経済がひっ迫し、多くの貧しい人々が洞窟を住居として、人も家畜も一緒に暮すようになりました。そして1953年から1968年にかけて全人口の半数の人がサッシ地区からマテーラに建設された新市街地に移動しました。世界遺産に登録されて歴史的遺産としての重要性が認識され、住居として再生されたり、多目的スペースとして再利用されたりしています。

 
 
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